りはろぐ|身体の仕組みを伝えるリハビリブログ

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正しい姿勢の指標

こんにちは。

前回は痛みと姿勢の関係についてご説明しました。

今回は正しい姿勢の指標について簡単にお伝えします。

正しい姿勢の指標

イラストをご覧ください。

全身の骨格を横から見た図と正面から見た図になります。

横から見たときの指標は

  1. 〔耳介-肩峰-大転子-膝-外果前方〕が床と垂直
  2. 〔第10肋骨弓-上前腸骨棘〕が床と垂直

この2つになります。

正面から見た指標は

  1. 〔鼻-鳩尾-臍-恥骨〕が床と垂直
  2. 〔両方の肩峰〕が同じ高さ
  3. 〔両上前腸骨棘-恥骨を結んだ三角形〕が床と垂直
  4. 〔大腿骨頭-膝-足関節〕が床と垂直

この4つです。

大まかにこの6つの指標が簡単なチェックポイントとなります。 

 

なぜこの6つの指標が大切なのか?

姿勢改善のために、 ピラティスなどのボディワークにおいて正しい姿勢のゴールが必要になります。

その姿勢のゴールになるものが上記6つの指標です。

ピラティスでは、立位姿勢、座位姿勢、臥位(寝ている姿勢)など、いろんな姿勢で行うエクササイズがありますが、全て基本姿勢が決まっています。

それが始めに載せているイラストの骨格ラインです。

ピラティスでは、

  • 〔耳介-肩峰-大転子-膝-外果前方〕が床と垂直
  • 〔第10肋骨弓-上前腸骨棘〕が床と垂直
  • 〔両上前腸骨棘-恥骨を結んだ三角形〕が床と垂直

この3つの指標を主に用いるのですが、痛みの改善などを行うためには3つでは足りないため、更に3つ追加しています。

この内、

  • 〔耳介-肩峰-大転子-膝-外果前方〕が床と垂直

これはどの運動学の医学書にも載っているポイントです。

リハビリの専門学校や大学に通ったことのある人なら誰もが知っていると思います。

下肢の指標になっている、

  • 〔股関節-膝-足関節〕が床と垂直

これも変形性膝関節症などをレントゲンでチェックするときの指標の一つになります。

 

正面から見たときの真ん中ライン、

  • 〔鼻-鳩尾-臍-恥骨〕が床と垂直

これはオリジナルになりますが、一番重要と考えている指標です。

腰痛などの慢性的な痛みを抱えている方は、この真ん中ラインが崩れていることがとても多く、上半身と下半身の骨格ラインの崩れを発見できます。

(胸郭に対して骨盤が捻れている など)

 

この記事を読んで下さった方は、まず鏡の前に立ち〔鼻-鳩尾-臍-恥骨〕の真ん中ラインが綺麗に垂直かどうか確認してみてくださいね。

tk-reha.hatenablog.com