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腰椎の構造

こんにちは。久々の投稿になります。

以前、脊柱の構造などについてお伝えしてきました。

脊柱は頸椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎に分類されますが、今回はその中でも腰椎についてお伝えします。

関連記事①>>脊柱の構造〜椎骨・椎間板・脊髄〜
関連記事②>>脊柱はS字カーブ(生理的弯曲)が大切です!不良姿勢と脊柱の関係もお伝えします

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イラストを見ていただくと、腰椎は脊柱の内、黄色の部分を指します。

腰椎と全部で5個ありますが、何かのきっかけで受診しレントゲンを撮ったら腰椎が6個だった人も稀にいらっしゃいます。

腰椎

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腰椎を前面、後面、右側面から見たものになります。

腰痛の方も多いと思いますが、実は腰椎は脊柱の中でも最も大きく強い椎骨です。

椎骨は前方部分と後方部分に大きく分かれ、それぞれ椎体椎弓と呼びます。

また、その間の空洞を椎孔と言います。

椎体(ついたい)

イラストではわかりにくいですが、椎体を真上もしくは真下から見ると、丸というより楕円形に近い形になっています。

上下の椎体の間にある椎間板は、椎体を連結し脊柱に加わる衝撃を和らげるクッションの役割があります。

また前方には前縦靭帯、後方には後縦靭帯が付着し、椎体を支えています。

第1〜3腰椎の椎体は横隔膜の起始部になります。

 

椎弓 (ついきゅう)

椎弓は椎体以外の部分と考えればOKです。

たくさんの突起があり、それぞれ靭帯や筋が付着しています。

上関節突起(じょうかんせつとっき)・下関節突起(かかんせつとっき)

上位の椎骨の下関節突起と、下位の椎骨の上関節突起が重なり合って椎間関節(ついかんかんせつ)を構成します。

肋骨突起(ろっこつとっき)

腰椎に肋骨は付着しませんが、肋骨突起と呼ばれる側方に向かって突起が突出しています。

この肋骨突起は系統発生学的には腰椎以外の横突起と異なり、椎骨と癒合し退化した肋骨です。

乳様突起(にゅうようとっき)

乳様突起は上関節突起の先端にあります。

上下の腰椎の乳様突起には横突間靭帯が張り、筋では横突間筋多裂筋回旋筋が付着します。

また、乳様突起の外側の根本に副突起(ふくとっき)があります。

副突起は横突起の一部が残ったものであり、最長筋横突間筋の付着部になります。 

棘突起(きょくとっき)

棘突起はほぼ水平に突出します。

棘突起の先端は棘上靭帯が張り、上下の棘突起間には棘間靭帯が張っています。

筋では最長筋棘間筋棘筋半棘筋多裂筋回旋筋が付着しています。

椎孔(ついこう)

椎孔は上下に連なることで脊柱管となり、その中を脊髄が通ります。

 

まとめ

腰椎について簡単にまとめました。

現場では姿勢改善だけでなくボディメイク面でも、この腰椎カーブをとても重要視しており、若年層でもカーブのない人がとても増えています。

特に殿筋群が使えるようになるには腰椎カーブがポイントになってきます。

今回は以上になります。