こんにちは。
以前、姿勢チェックをシリーズ化してお伝えしました。
こちらがそのまとめになります。
今回はいくつかの不良姿勢をご紹介します。
どの姿勢に当てはまるかを先に確かめた方が、姿勢を改善するための近道になりますよ。
代表的な4つの不良姿勢
イラストの一番左は正しい姿勢です。
猫背や反り腰も多く見られる姿勢ですよね。
イラストの右2つ、スウェイバックとフラットバックは治療家やトレーナー、インストラクターなどの身体の専門家以外の方は、聞いたことがない人も多いと思います。
それぞれ一つずつ特徴などをお伝えしますが、まずは正しい姿勢を確認してみましょう。
正しい姿勢
正しい姿勢の基準は
・〔耳-肩-大転子-膝-外くるぶし前方〕が床と垂直
これが基準になります。
細かく基準を知りたい方は、姿勢チェックシリーズまとめ記事をご覧になってください。
まずはご自宅にある鏡などを見ながら、〔耳-肩-大転子-膝-外くるぶし前方〕ラインが縦一直線に揃っているか、確認してみてください。
おおよそ揃っていれば、姿勢は綺麗です。
※姿勢が綺麗でも腰痛などの慢性痛がある人は多くいらっしゃいます。その場合はもっと細かなチェックをしなければなりません。
猫背
猫背は頭が前方に位置し、肩甲骨まわりが丸くなった姿勢です。
「私猫背です!」という方がたくさんいらっしゃると思います。
デスクワークなどの長時間パソコン作業をしている人に多いですよね。
イラストを見ると、猫背の人は脚のラインも揃ってないことがわかると思います。
ですので、猫背だからといって、とりあえず胸を張ればokというわけではありません。
脚の骨格ラインを整え筋力強化なども行い、土台となる下半身を作る必要があります。
反り腰
反り腰はパッと見、綺麗な姿勢に見えます。
特にバレエなどで腰を反らなければならない人に多く、野球選手にも反り腰の方がたくさんいらっしゃいます。
綺麗な姿勢に見えるのですが、実はイラストの通り、骨格ラインが揃っていません。
バレエや社交ダンスといった、見た目にこだわる競技に非常に多い姿勢で、小さな頃からそれらをしている人は問題ないことが多いですが、大人になってから社交ダンスなどを始めるなど、無理やり反り腰にしてしまうことで腰を痛めてしまいます。
元々の骨格は人によって若干異なるのですが、その人の骨格に競技が合ってない場合に慢性痛を起こしやすいのです。
また、近年はパーソナルトレーニングやボディメイクが流行っており、美尻やヒップアップのために無理やり腰を反ってしまう方も多いです。
ボディビルダーが腰の反ってお尻の筋肉を強調するのは、その競技特製ゆえであり、ビルダーの人たちにも腰を痛めている人がいらっしゃいます。
また、反り腰の人は膝が伸び過ぎていて、横から見ると脚の正しいラインよりも後方に膝が位置しています。
これは"反張膝"と言われ、膝を痛めやすい典型的なものになります。
そして反張膝になっている人のほとんどはO脚です。
"反り腰+O脚"パターンもまた、反り腰を直すと同時に脚のラインも修正する必要があります。
スウェイバック
スウェイバックです。この姿勢は良いところが全くありません(笑)
猫背と反り腰、反張膝を組み合わせたような姿勢で、実はこのスウェイバックが一番多い不良姿勢になります。
- 猫背の"頭が前方に位置し肩甲骨まわりが丸くなっている"
- 反り腰の"腰の反りが強く膝が伸び過ぎている"
これらの特徴を全て持ち合わせています。
しかも骨盤〜股関節にかけて前方に位置しており、下っ腹が前に突き出たような特徴もあります。
全身の関節にはそれぞれズレやすい方向があり(例えば膝関節なら後方にズレやすい)、ほとんどの関節がそのズレやすい方向にズレているのがスウェイバックと言えます。
ですので、この姿勢の根本的な問題は、関節を正しい位置に戻すことができない筋機能の低下、一言で言えば「全身の筋力低下」が起こり、重力に負けた状態です。
重力に負けることで関節がズレた位置でロックして立っているため、このスウェイバック姿勢はとても楽です。
確かに楽なんですが、支えとなる筋肉を使っていないため関節にはモロに負担がかかっています。
高齢者でスウェイバックの場合、ほとんどの関節が変形を起こしているため、痛みを改善するのに半年〜1年の期間を要することもあります。
若い人は是非すぐにでも直していただきたい姿勢です。
フラットバック
フラットバックは背中が平坦な姿勢で、横から見ると体に厚みがない人が多いです。
(栄養状態が良くない人に多い傾向があります)
子どもの頃から走ったりスポーツをするのが苦手だったという人も少なくありません。
また、柔軟性が低下していて体が硬い人がとても多いです。
背骨は基本的にS字カーブが大きすぎても小さすぎても良くありません。
猫背や反り腰、スウェイバックはS字カーブが大きくなるパターンの姿勢になりますが、フラットバックはS字カーブが小さくなるパターンです。
S字カーブが大きかったり小さかったりすると、身体を支えられず、また床反力などの外力の吸収が上手くできないのです。
そのため、走ったりスポーツなどで身体に負荷がかかると対応できないのです。
まとめ
それぞれの姿勢のイラストとご自身の姿勢を照らし合わせて、どの姿勢に当てはまるか確認ができたでしょうか?
それぞれの姿勢に対し、オススメの体操などがありますので、またご紹介できたらと思います。