こんにちは。
今回は体幹のインナーマッスルシリーズです。
多裂筋・横隔膜に引き続き、"腹横筋"についてお伝えしたいと思います。
関連記事①>>『多裂筋』ってどこの筋肉?代表的な体幹のインナーマッスルなんです
関連記事②>>『横隔膜』は呼吸に欠かせません!姿勢崩れはその機能を招きます
関連記事③>>『骨盤底筋』だけを鍛えればいいの?まずは骨盤内の構造を知ることから始めませんか?
腹横筋
起始;鼠径靭帯、腸骨稜、胸腰筋膜、第6〜12肋軟骨内側面
停止;白線
神経支配;上部繊維:肋間神経、中部繊維:腸骨下腹神経、下部繊維:腸骨鼠径神経
腹横筋はお腹回りにある横に走る筋肉です。
イラストをみていただけるとわかりますが、肋骨から骨盤まで広範囲にある筋肉であり、腹筋群の内、一番深層にあるインナーマッスルです。
上・中・下部繊維に分けられ、それぞれ少しずつ筋繊維の走る方向が違うことから、その役割も少しずつ異なるのではないかと言われています。
腹横筋の役割:コルセット筋
お腹の前面と側面だけでなく、背中側まで付着しており、腰回りをほぼ全領域囲っています。
そのため、腹横筋は"コルセット筋"として知られ、腰回りの安定化にとても重要です。
また動作時には手足を動かす前に、腹横筋が一瞬先に働いて体幹を安定させる作用があります。
ちなみに腹横筋の外側には内・外腹斜筋があります。
腹斜筋はアウターマッスルになりますが、動作時の体幹の安定性にはもちろん関わってきます。
※内腹斜筋は研究結果にバラツキがあるため、インナーマッスルに含めたり含めなかったりします。
腹横筋が弱くなると起こる身体への影響:腰痛
腰痛になったことがあったり、慢性的な腰痛を持っている人の多くが、腹横筋が薄っぺらくなっていたり、動き出す時に腹横筋の活動が遅れたりします。
その代わりにアウターマッスルである外腹斜筋などが無理に働いてしまっています。
腹横筋がコルセット筋としての役割ができなくなることで腰が不安定になり、アウターマッスルが働き過ぎることで、腰椎がズレたままで痛みが出現してしまうのです。
腰痛を軽減するために、腹横筋を含めた体幹筋を鍛えることがポイントになります。
まとめ
腹横筋についてお伝えしました。
腹筋群は腹横筋だけでなく、他の筋も大切です。
インナーマッスルばかりを注目するのは決して正解ではありません。
あくまでインナーマッスルとアウターマッスルがバランス良く働くことが大切ですよ。
次回は骨盤底筋についてお伝えします。