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脚のラインが気になっていませんか?〜O脚・X脚・XO脚の特徴と原因〜

こんにちは。

以前、動作時の脚の骨格ラインについての記事を書きましたが、今回はO脚やX脚といった、安静時立位での脚の骨格ラインについて、お伝えしていきます。

関連記事>>動くときに〔股関節-膝-足関節〕ラインが揃っていますか?

脚の骨格ラインをチェック

まずはご自身がO脚・X脚・XO脚(膝下O脚)の内、どれに当てはまるか確認してみます。

全身鏡の前に立って、両脚の踵をくっつけて立った時、ご自身の脚のラインは画像のどのパターンに近いですか?

この時、脚の4つの部位がくっつくかどうか確認してみてください。

  1. 太もも
  2. ふくらはぎ
  3. 内くるぶし

これら4点が全てくっついていると脚のラインはほぼ正常と判定します。

O脚:4点ともに離れている。
X脚:太ももと膝がくっつく。ふくらはぎと内くるぶしは離れている。
XO脚:ふくらはぎのみ離れている。

おおよそですが、この判定でOKです。

 

O脚の原因と特徴

太もも・膝・ふくらはぎ・内くるぶしが全て離れている場合、O脚と判定します。

高齢になるとO脚になる人が増え、男女問わず多くの人に見られます。

O脚は姿勢崩れなどと関連が強く、

  • 骨格の崩れ(骨盤の歪み+股関節や足関節・足部の歪み)
  • 歩容の崩れ(正しい歩き方ではない)
  • 筋力や筋持久力の低下

これらにより左右の脚が離れたままになってしまうことで、O脚に繋がります。

そのため、O脚の改善には姿勢も歩き方も全て修正する必要があります。

X脚の原因と特徴

太もも・膝・ふくらはぎ・内くるぶしの内、太ももと膝がくっついて、ふくらはぎと内くるぶしが離れている場合、X脚と判定します。

X脚の人は、大腿骨自体が捻れてしまっている(前捻角が強い)ことが多く、骨格的な特性によりX脚になっているパターンを多く経験します。

そのため大腿骨自体が捻れているかのチェックが必要になります。

骨の捻れを運動やマッサージなどで変化させることはできないため、立位や歩行を骨格的な特性に合わせて変更しなければなりません。

XO脚の原因と特徴

太もも・膝・内くるぶしがくっつき、ふくらはぎのみ離れている場合、XO脚と判定します。

膝下O脚とも呼ばれ、太もものラインがX、膝から下のラインがOになっている状態です。

O脚・X脚・XO脚の中でも、XO脚は一番多く見られます。

骨格崩れから来る股関節・膝・足関節のインナーマッスルの機能低下や、それぞれの関節のズレなどによってXO脚になります。

高齢者の変形性膝関節症はXO脚になっていることが多いです。

また現在はO脚でも、若い頃はXO脚だった人もいるため、実際は上記4点のチェックだけでなく細かい骨格のチェックが必要になります。

 

まとめ

X脚のところで書きましたが、前捻角と呼ばれる大腿骨頭の角度が人により異なることが多く、前捻角に合わせて立位や歩行を修正しなければ脚の骨格ラインはいつまで経っても改善しません。

今回取り上げたチェック方法は見た目でざっくりとした判定ですが、実際は細かく大転子などのランドマークを触知しなければなりません。

以上になります。