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『長内転筋』の起始・停止、作用など

こんにちは。

今回は股関節の内転筋である『長内転筋』についてお伝えします。

股関節の内転作用をもつ筋はいくつかありますが、長内転筋は股関節の屈曲角度によって屈曲作用と伸展作用が入れ替わる有名な筋肉になります。

長内転筋

内転筋群は表層・中間層・深層の3層に分かれますが、長内転筋は表層にある筋になります。

長内転筋は、ASIS-恥骨間にある鼠径靭帯、縫工筋とともに、スカルパ三角(大腿三角)を形成し、スカルパ三角は大腿動脈や大腿静脈、大腿神経が通り、それらが触知しやすい箇所になります。

起始

恥骨結節の下方

停止

大腿骨粗線の内側唇中部1/3

作用

股関節の内転、屈曲、伸展

※股関節屈曲0〜60°は股関節屈曲作用
※股関節屈曲70°〜は股関節伸展作用

神経支配

閉鎖神経(L2〜4)

まとめ

内転筋群は長内転筋の他に、恥骨筋や短内転筋、大内転筋、薄筋があります。

神経支配はほぼ一緒ですが、それぞれ起始停止や作用が少しずつ異なりますので、一つ一つ筋肉を覚えておく必要があります。

今回は以上になります。