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『外旋六筋』〜股関節のインナーマッスル〜

こんにちは。

今回は股関節のインナーマッスルである外旋六筋についてお伝えします。

関連記事①>>骨盤の構造〜寛骨〜
関連記事②>>大腿骨の構造
関連記事③>>股関節の運動と構成・関節可動域

外旋六筋(がいせんろくきん)

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外旋六筋はイラストの6種類になります。

解剖学的には、外閉鎖筋は「大腿部の内転筋」に、それ以外の5つの筋は「外寛骨筋」に分類されます。

これらの回旋筋群は大臀筋の深部にあり、主に大腿骨の外旋運動を行う小さな筋群の集まりです。

 

梨状筋(りじょうきん)

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起始;仙骨前面の第2〜4前仙骨孔の両側

走行;外下方に向かい、大坐骨孔を通る

停止;大転子の尖端後縁

作用;股関節 外旋・外転

神経支配;仙骨神経叢の枝(L5-S2)

梨状筋は大坐骨孔を通りますが、その梨状筋が境となり、梨状筋上孔梨状筋下孔の二つに分かれます。

梨状筋上孔は上殿神経、上殿動脈・静脈が、梨状筋下孔は坐骨神経、下殿神経、陰部神経、後大腿皮神経、下殿動脈・静脈、内陰部動脈・静脈が通ります。

ですが、坐骨神経は梨状筋の上を通ることもあれば下を通ることもあり、梨状筋自体を貫いていたりと、人によって通り道は異なります。

上双子筋(じょうそうしきん)

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起始;坐骨棘

走行;内閉鎖筋の上方を、内閉鎖筋腱と並んで前外方に向かう

停止;内閉鎖筋腱、転子窩

作用;股関節 外旋

神経支配;仙骨神経叢の枝(L4-S2)

上双子筋は人によって欠けたり重複したりしています。

内閉鎖筋(ないへいさきん)

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起始;閉鎖膜とその周り(骨盤の内側)

走行;小坐骨孔の縁にかかって、直角に方向転換する

停止;転子窩の上部

作用;股関節 外旋

神経支配;仙骨神経叢の枝(L5-S2)

上・下の双子筋の間に挟まれている筋です。

内閉鎖筋の腱は両双子筋に包まれています。

内閉鎖筋は分離して分かれていることがあります。

下双子筋(かそうしきん)

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起始;坐骨結節の上部

走行;内閉鎖筋の下方を、内閉鎖筋腱と並んで前外方に向かう

停止;内閉鎖筋腱、転子窩

作用;股関節 外旋

神経支配;仙骨神経叢の枝(L4-S1)

下双子筋は稀に欠けることがあります。

大腿方形筋(だいたいほうけいきん)

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起始;坐骨結節の外面前部

走行;外方に向かう

停止;大転子の下部、転子間稜

作用;股関節 外旋・内転

神経支配;仙骨神経叢の枝(L4-S1)

大腿方形筋はごく稀に欠如していることがあります。

外閉鎖筋(がいへいさきん)

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起始;閉鎖膜の外面とその周り

走行;大腿骨頸の後方、下双子筋の下方を通る

停止;転子窩下部

作用;股関節 外旋・内転

神経支配;閉鎖神経(L3-L4)

外閉鎖筋の起始部は、内閉鎖筋に相対して閉鎖膜の外面から起こります。

 

まとめ

外旋六筋についてまとめました。

股関節のインナーマッスルとしては一番深層にある筋肉であり、適切にトレーニングすれば股関節の安定性が高まり、片脚立位保持能力も大きく変わってきます。

ですが、これらの回旋筋群は股関節の角度によって働きやすくなったり働きにくくなります。

また、その起始部や停止部、走行を見てみると、不良姿勢による股関節のズレが起きていれば働きにくくなるだろうな、というのが推測できるのではないでしょうか。

是非、各回旋筋群のイメージをつけておくことをオススメします。

今回は以上です。 

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