こんにちは。
前回は正しい姿勢について、骨格から見た目安をお伝えしました。
骨格から見るチェックは実際にどこを見たらわからない人も多いと思います。
そこで実際のチェック方法と、チェックに引っかかった場合は身体にどのような影響があるのか!?をお伝えします。
肋骨が骨盤よりも前方に飛び出していませんか?
今回は肋骨の位置に着目してみます。
こちらのイラストの左側の
- 〔第10肋骨弓-上前腸骨棘-恥骨〕が床と垂直
の部分のチェックです。
ご自身の肋骨が骨盤よりもおもいっきり前方に飛び出していませんか?
多少の飛び出しはOKですが、過度に前方に飛び出している場合はNGです。
また、ウエストがなくなるぐらい肋骨が横に広がっているのもNGになります。
肋骨が飛び出していると身体にどんな影響があるの?
肋骨が飛び出している場合、2つの大きな問題があります。
- 反り腰になるため腰痛が起こりやすい。
- 呼吸が浅くなる。
反り腰になるため腰痛が起こりやすい
肋骨が前方に飛び出している=反り腰
と思ってください。
元々の骨格上、反り腰でもOKな人と反り腰がNGな人が分かれるのですが、NGなのに肋骨が前方に飛び出して反り腰である人は腰痛持ちが多いです。
反り腰は脊柱起立筋などの背中〜腰にかけての筋肉が、いつもカチカチに収縮している状態で、筋筋膜性腰痛といった慢性的な腰痛が出現しやすいのです。
それに対し、肋骨に付着している腹筋群が弱いため、肋骨を閉じることができず、前方に飛び出したり横に広がったりしています。
"肋骨が前方に飛び出している"→"腹筋が弱く、背筋が強い"
となります。
呼吸が浅くなる。
呼吸をする主な筋肉は横隔膜です。
横隔膜はドーム状の筋肉であり、それが引き上がったり引き下がったりすることで空気の交換をしています。
イラスト左は横隔膜です。見ての通り横隔膜は肋骨にべっとり付着しています。
イラスト右は横隔膜をドーム状に表したものです。
- 息を吐くときはドームが引き上がり、その分空気が体外に出る
- 息を吸うときはドームが引き下がり、その分空気が体内に入る
これが横隔膜の役割になります。
そしてドームの動く幅が大きい方が空気の交換がよりたくさん可能です。
しかし、肋骨が前方に飛び出していたり、横に広がっていると、
少しわかりにくかもしれませんが、このイラストのようにドームの動く幅が狭くなり、空気の交換が少なくなってしまうのです。
つまり
"肋骨が前方に飛び出しているor横に広がっている"→"呼吸が浅くなる"
となります。
ですので肋骨が正しい位置になければ、腹式呼吸などの様々な呼吸法をいくら頑張っても効果がほとんどありません。
まとめ
いかがでしたか?
イラストの肋骨部分は身体の真ん中になりますので、ここは優先的にチェックした方が良いです。
今回は以上です。