こんにちは。
日本人は猫背の人が多く、悪い姿勢の代表例として挙げられます。
(海外にも猫背の方はたくさんいます)
猫背であっても、姿勢が悪いだけで特に身体に症状がない人が多いと思いますが、実は猫背が原因となる身体の不調がたくさんあります。
そこで今回は猫背による不調を解説していきます。
猫背ってどんな姿勢?
まずは猫背がどんな姿勢が確認してみましょう。
代表的な猫背の姿勢はイラストのような姿勢になります。
頭が大きく前方に変位し、肩甲骨まわりが丸くなっていますね。
関連記事①>>肩の高さの違いは、骨格全体の崩れが原因です。
関連記事②>>あなたの姿勢はどのタイプ?代表的な不良姿勢4選
イラストのように骨格で見るとどうでしょうか?
正しい姿勢と比較すると、代表的な猫背姿勢は
- ストレートネック
- 胸椎後弯
- 肋骨の下方回旋
この3つが骨格の崩れとして認められます。
猫背による身体への影響
猫背=ストレートネック+胸椎後弯+肋骨下方回旋
このことにより身体にどのような影響があるのか、説明していきます。
首こり・肩こり
本来、生理的な湾曲を描くはずの頚椎が、ダルマ落としの様に前後に凸凹とズレ、真っ直ぐ見える頚椎ラインをストレートネックと言います。
真っ直ぐになっている様で、実際は全く真っ直ぐではありません。凸凹です。
そのため、頭の重さを頚椎で上手に支えることができず、首・肩回りの筋肉がいつも頑張り続けます。
筋肉は頑張り続けると、カチカチに硬くなり、首こりや肩こりとして感じる様になります。
また、両方の肩甲骨が離れ下方に落ちることで頚椎・胸椎〜肩甲骨に付着している筋肉が常に引き伸ばされ、より一層カチカチになってしまいます。
当然ながら、筋肉は硬ければ血流不全を起こしてしまいます。
五十肩・上肢の痺れ
肩甲骨は肋骨の上に軽く乗っているだけなので、肋骨の形が変われば肩甲骨の位置は変わってきます。
また、重力によって下方に落ちやすいのが肩甲骨です。
肩甲骨の位置が変われば、当然ながら上腕骨も位置が変わります。
肩甲骨と上腕骨で構成される肩甲上腕関節は、関節の構造上ズレが生じやすく、五十肩などでの痛みや、頸肩腕症候群などによる上肢の痺れが出現しやすいのです。
つまり、関節のズレを修正するだけでなく、肩甲骨の位置を正しいポジションに戻さなければなりません。
肩甲骨は肋骨の形に依存するため、猫背であれば前述の胸椎後弯や肋骨の下方回旋を修正する必要があります。
関連記事>>内巻き肩で肩の位置が前方にありませんか?
呼吸が浅くなる
猫背姿勢では、特に下部肋骨と言われるみぞおち付近の肋骨の可動性が落ちるため胸郭が膨らみにくい状態で、呼吸機能が低下しやすい傾向にあります。
また胸付近の上部肋骨は、低下した下部肋骨の代わりに膨らみすぎたり、逆に膨らみにくいといった研究結果もあります。
どちらにしても猫背姿勢が肋骨の形を変え、膨らみにくい状態を作ることで、呼吸しにくくなると考えられます。
うつ病との関連性
『うつ病の人は胸椎が後弯している人が多く、うつ病の改善とともに胸椎の改善は少なくなった』という研究結果がいくつかあります。
胸椎後弯は猫背の人にみられる特徴の一つです。
また、デスクワークが多く運動不足がちである現代人は、目線が下がることでより一層猫背になりがちです。
不安感を軽減する運動負荷は高いものが効果的と言われます。
当サロンで行っているピラティスは、姿勢が改善でき、さらに運動負荷をコントロールが可能で、不安感を軽減することができると考えられます。
まとめ
猫背による身体への影響についてまとめました。
骨格の崩れは、そのほとんどが普段使われていない筋肉と使い過ぎている筋肉のアンバランスさによって生まれるものです。
肩こりなどを感じている場合、普段使われていない筋肉を鍛え、姿勢を直すことが大切になってきます。
今回は以上になります。